SHIHO NONAKA

野中 志保

ネダーヘーマットの家を基点に2台の、ワゴンでオランダ中を駆け回るコンサートの日々。

国・地域によってお客さんの雰囲気が様々に違い、コンサートの内容は同じでも、舞台の様子は一瞬ごとにどんどん変わっていきます。
それが楽しみであったり、面白さの一つでもあるのですが、まだドキドキすることもしばしばです。

どんなにいいコンサートが出来たとしても、その余韻を楽しむのはお客さんに別れを告げて舞台裏へ戻っての「お疲れ様でした」の一言まで。
その後に続くのはメンバー同志の厳しい言葉であったり、今の自分は皆と通じ合えていたか?誰よりも迫力があったか?誰よりも輝いていただろうか?という自分への問いかけで、この瞬間から次のコンサートへ向けて、気持は動き始めます。

連日のコンサートと長距離、長時間の移動による疲労と寝不足で、体力・精神面共に維持していくのは大変ですが、そこここでの一期一会のお客さんに最高の倭を見てもらえるよう、気持を奮い立たせて頑張っています。

また、コンサートの後は、さらに集中力と緊張感を必要とする搬出という大仕事が待っています。
照明機材・音響機材・ミニステージに太鼓たち。もう舞台の上からあふれんばかりの機材の中で、ケガなく完全にさらに日々スピードアップを目指して勢いよく動き回るメンバーは見ていて頼もしく、「おいしい夕御飯作るから頑張ってー!!」と心の中で励ましながら、毎日せっせと弁当箱に御飯を詰めています。

食事担当になってから、食べることも寝ることも機材の準備等、舞台に関することも、どれもが大事な仕事で、生活の全てがこの2時間のコンサートにつながっているんだろうという事を強く実感しました。

まだツアーは半分以上残っています。
長いツアーを元気に乗り切れるよう、日本から届いた食材・調味料でレパートリーを増やし、懐かしの味も登場させて皆の力とやる気が満々になるように頑張りたいと思います。

さーて、今日1番大きな声で頑張っているのは誰だ?

ちょっとあまったこの御飯、おまけしてあげましょう!!