9月1日(水)ドイツ・マンハイム2日目

太鼓をきれいに拭いています

さて、今日は2日目。移動も仕込みもない日は、練習ができます!
昨夜の微妙な照明のズレも調整し直して、完璧な舞台を目指します!

完璧な舞台て・・・。言うのは簡単なんですが、総公演数2200回、こんなにコンサートをやってきたのに、「今日は完璧」なんて満足したこと、本当にないんです。「もっとこうすればよかったかも」とか、「もっとこうしたい!」「次はもっといい舞台を!」とばかり思うもんなんですね。欲張りなんでしょうかね。でも常に上を目指して頑張りたい!頑張ります!頑張るのだー!
 
9月2日(木)ドイツ・マンハイム3日目


朝のランニング


素振り

 

マンハイム最終日です。今日の晩ご飯はマンハイム中央駅を出てすぐのところにある「寿司バー 東京」というお店からデリバリーを頼みました。
普段は倭の代表、小川がコック長を勤め、ありとあらゆる国の料理を作っているのですが、今日は撤収の日でキッチン道具が使えない為、珍しくお寿司のデリバリーです。

本番前にお店に注文をしに行くと「倭かい?」と聞かれ、「そうです」と答えると、「昨日のコンサートに行ったよ。とっても楽しかった」と言ってくださり、注文をしていないものまでデリバリーして下さいました。お寿司も美味しかったです。ごちそうさまでした。
 
9月3日(金)バーデンバーデン1日目

大きなポスター!
今朝は、マンハイムから1時間半かけてバスでバーデンバーデンという街へ移動してきて劇場に入り、乗り打ちです。
バーデンバーデンはしっとりとしていて、きれいな街。街の名前の意味は温泉。日本で言うところの保養地ですね。
お天気のいい日は、外でのーんびり、そよ風に吹かれながらお昼寝したくなるような街です。

劇場の前には倭の大きなポスターがドドーン!
おおー! これは記念写真を撮らなくては!
 
9月4日(土)バーデンバーデン2日目

舞台セットの笹の葉を修理中

はい、今日は午後4時からと8時からの2回公演です。
2回公演って、体力の消耗が激しいんですよね。当たり前か・・・通常1回で体力を使い切る感じなのに、そこを2回もやるんですもんね。
でも、2回目の公演って疲れてるはずなのに、意外に体が動くんですよ。1回目で体が温まってるからなのか、スムーズに動けるんです。
人間の体って不思議・・・。
 
9月5日(日)バーデンバーデン3日目

 

今日は午前中、ランニングの後に外でばちを削りました。とってもいいお天気で、そよ風に吹かれて、さわやか〜な気分でした。
ヨーロッパの気候は日本よりも乾燥していて、ばちがすぐにダメになってしまいます。
だから私たちは、少しでも時間があるとせっせとばちを削ります。
仕上げにヤスリをかけて、つるつるになったばちを太陽にかざしてみたりなんかして、「よし!完璧!」
今日はこのばちでいい音出しますよー!
 
9月6日(月)移動日
2004年に来た時に書いたサイン
今日はバーデンバーデンからバスで4時間半の移動です。
向かうは、ヨーロッパツアー最後の地、ミュンヘンです。
ミュンヘンのサーカスクローンという劇場で、1週間コンサートを行います。
サーカスクローンへ来るのは4回目。この劇場の中のアーティストやスタッフの休憩場所となっている壁には、 たくさんの人のサインが書かれています。倭も2003年と2004年に来た時に書きました。
あの頃のサインにまた会える。楽しみです。
 
9月7日(火)ミュンヘン1日目

サーカスクローンという劇場です。
そう、普通の劇場ではなく、サーカス小屋なのです。
普段は、ゾウやライオンたちがここでいろんな芸をしているのです。
ゾウやライオンの迫力は、そこにいるだけで伝わってきます。
同じ舞台に立つからには、動物達の迫力に負けてなるものか!と張り切って舞台に立ったのですが、はたしてどうなのか。
ああ、彼らのような存在感と迫力が欲しい!
 
9月8日(水)ミュンヘン2日目


 

今日のコンサートに、ホワイトタイガーを使った劇的イリュージョンショー「ジークフリート&ロイ」のジークフリートさんが観に来て下さいました。
なんと、ラスベガスで45年間も舞台をやって来られた方です。
倭でラスベガスに行った時、その舞台を観たくてチケットを買おうとしましたが、ちょうどその時ショーの中で大きな事故があり、舞台が中止になっていて観る機会を逃してしまいました。
ラスベガスでは大人気のショーでした。

現在はもう舞台はやっておられないそうですが、今も一緒にショーを行って来た53匹のホワイトタイガーと共に生活をされているそうです。ホワイトタイガーって・・・寅ですよ?寅53匹と一緒に生活!?考えられません!

でも、彼にはホワイトタイガーに勝る存在感がありました。
それは、何と言うか、私のボキャブラリーの少ない言葉では何とも説明し難いのですが・・・やはり大スターの・・・なんか・・・体にまとっている空気が違うのです・・・。

同じ舞台人として考えた時、この自分達のちっぽけさはいったい何なんだ・・・と少々へこみました。
いやいや、まだまだ比べるのもおこがましいのでしょうけれど・・・。

でもとにかく、わざわざ観に来ていただけて、お会い出来て、本当に光栄です。 ありがとうございました!
 
9月9日(木)ミュンヘン3日目

今日は、午前中に珍しく観光に連れて行ってもらいました。
観光なんて、本当に、めったにできないことなので、ウキウキ気分で出かけて行きました。
到着したのはカート場。みんなでカートに乗ってぎゅんぎゅん走って、あー、気分爽快! 楽しかったです。ありがとうございました!

さーて、午後からは劇場に入って、本番に向けて新たに気持ちを引き締めます。
ウキウキとした気持ちをグッと引き締めて、本番前のサウンドチェックを行いました。
さぁ、今日もたくさんのお客さんに楽しんでもらえるように、そして
太鼓の魅力を感じてもらえるように、全力で打ちますよー!
 
9月10日(金)ミュンヘン4日目

ここ、サーカスクローンに来て下さるお客さんは、拍手をするのと同時にドカドカドカと足音を鳴らして下さいます。
演奏が終わると、わー!という歓声と拍手が沸き起こり、クレッシェンドでドドドドドドドドドと足音が聞こえて来ます。
日本にはそういう習慣がないので、始めてのヨーロッパツアーでこの足音を聞いた時、「ななな、なんだ?地震か!?」とビックリしたものです。
でも今は、その足音にお客さんの気持ちがのっかっている気がして、元気をもらえます。
今日も足音がドドドドドドと鳴り響き、コンサートは無事終了。
さぁ、ラスト3回で倭の2010年ヨーロッパツアーは終了です。
明日は2回公演。しっかり眠っておかなくちゃ。
 
9月11日(土)ミュンヘン5日目

台を塗り直して、大桶胴の修理
今日は午後4時からと8時からの2回公演。
2回だろうが、3回だろうがかかってこーい!と、強気になってみました。気合いを入れ過ぎるくらいでないと、実際のところ体力が持ちませんので・・・。
そして気合いを入れて挑んだ2回公演、なんと夜の公演は、アンコールのアンコールのアンコールまであって、疲れなんてぶっとぶくらい、本当に嬉しかったです。

さて、せっかくミュンヘンに居るのですから、ミュンヘンのことをちょっとご紹介。
ここミュンヘンは、ドイツでも人気あるの観光名所です。有名な協会やレストランがいろいろあるそうです。
でもやっぱり、ミュンヘンと言えば、毎年10月に行われる世界最大のビール祭「オクトーバーフェスト」です。ドイツは、ビールの国です。5000種類ものビールがあるんですって!とにかくドイツ人はビールを飲むのです。1人あたりのビールの年間消費量は、チェコ・アイルランドに次いで世界3位。(ちなみに日本は32位だそうです)水の消費量とビールの消費量はほぼ同じだそうです・・・。それってすごーい!
その「オクトーバーフェスト」では、誰も彼もが1リットルのジョッキで何杯ものビールを飲み続けるのです。ええ、そうです。1リットルですよ!?それ以上小さいジョッキなんてないのです。
ビール好きな方は是非一度は「オクトーバーフェスト」へ!!!
 
9月12日(日)ミュンヘン最終日

タイ料理店で食べたパパイヤのサラダ「ソムタム」が最高!
倭のヨーロパツアー2010、本日の公演をもって終了でーす!!!
毎回のことですが、「これで最後だ」と思うと、どことなし力が入ります。
最後の公演が悔いの残る演奏ではいけない!という空気が全体的に漂い、緊張感にあふれています。
そしてコンサートは大盛り上がり!!!
スタンディングオベーション、そして、ドドドドドという地響きのような足音に包まれ、無事終了。
無事にツアー最終日を迎えられたことに感謝。
お客さん、そしてスタッフのみなさん、ありがとうございました!
 
9月13日(月)日本へ

長いツアーの帰り道、倭のメンバーの考えていることは何でしょう。
聞かなくてもわかります。
「帰ったら何食べよう・・・。」
やっぱり母国の食べ物が恋しい!
あー、うどん食べたい!!!
帰ったらうどん食べるぞー!

 
9月22日(水)仲秋の名月

倭、ただいま日本におります。
今日は「仲秋の名月」だそうで。
そう、満月の日です。
夜ごはんを外で食べました。

あいにく曇り空で、月が見え隠れしていましたが、メンバーの川内智子が作ったお月見団子も食べて、日本の雰囲気を満喫させていただきました。