10月1日 国:Denmark 都市:Silkeborg  Day off
デンマークの景色

「食事会」

今年のヨーロッパツアーもあと1公演で終わりとなりました!
最後のOFFの今日、倭メンバー・クルー一同で一緒にフランス料理を頂きました。
1月に3週間のパリ公演からスタートしたツアー、色んな思いで話で盛り上がりました。
「心音」ヨーロッパツアーがあと1回で終わってしまうという実感がなかなか湧いてこないのですが、3日後には帰国予定です。
日本に帰ると、すぐに天響祭があります。
自分にとっては初めての天響祭なので不安もありますが、とても楽しみにしています!
その前に残り1公演、頑張ってきます!

 
10月2日 国:Denmark 都市:Randers 公演日(千秋楽)

舞台で記念写真

「千秋楽」

今日は「心音」ツアー最終日です。
朝から少し緊張しつつ劇場へと向かいました。
着々と準備が進み公演が始まり、「心音」ツアーが終わってしまうと思うと、なんだか少し悲しく感じられました。でもこれで終わりではないですね。ここからまた次へのスタートです!

メンバー・スタッフ全員で作ってきた「心音」ツアーを無事終える事ができました。
公演終了後にはクルーと一緒に写真を撮りました。皆さん本当にお疲れ様でした!!

 
10月3日 国:Denmark 都市:Copenhagen 日本へ向けて

今から日本に帰りまあーす!

「シャンパン」

昨晩の搬出終了後、Randersから3時間半の移動をし、空港の近くに来ました。
早朝4時にホテルに着きました。しかし、まだ仕事が残っていました!
それは・・・恒例のシャンパンかけです!
いつもは最終公演の搬出終了後に劇場でするのですが、今回は3時間半の移動が待っていたので、特別に移動後に行われることになったのです。
みなさん、本当にお疲れ様でした!

 
2008年10月7日(火) 稲刈レポート


こんなに立派な稲が!


我らが塾長!寺下さん。


刈ってます。


オランダから遊びに来ていた倭のツアーマネージャー、スティーブンも手伝ってくれました。


稲を掛けて干します。


ま、お決まりでこうなりますよね・・・。

 

本日の倭の予定は・・・「稲刈り」です!

今年、倭は明日香村の方のご好意で田んぼをお借りして田植えをしました。
で〜、その植えた苗がなんと〜、実ったのですー! 
拍手―!!!

実は田植えをした翌日に激しい雨が降りまして、せっかく植えた苗の半分以上がプカプカ〜っと水に浮いてさまよっていたりもして、
「本当にちゃんと育つのだろうか・・・」と不安でした。

ところが、倭に農業手ほどきをして下さっている倭自然塾塾長・寺下さんの手厚い管理のお陰で、 ツアー中なにもしていないにも関わらず、見事な稲が育っていたという結果・・・。
寺下塾長、本当にいろいろとありがとうございま〜す。

さぁて、そんな塾長の苦労もそっちのけで、我々は稲刈りにワクワクです。
今やどこもかしこも大きな稲刈機を使うというのに、寺下さんが用意して下さったのは「鎌」。
田植えの時からですが、「お前らは手でやらなあかん」というのが寺下さんの口癖。
うむを言わさず鎌で稲刈りです。
まずは寺下さんのお手本を見て、その速さと器用さに一同唖然・・・。
早速見よう見まねで試してみましたが・・・

「うがー!固いー!」

見本のようには行かず、稲の根本にグリグリグリグリと鎌の歯を押しつけるばかりの私達。
「なんじゃそれ。遅すぎるわ!」と呆れる寺下さんをよそに、それでもゴリゴリと稲を刈っていきます。
これがなかなか楽しい作業。

やっていくうちにどんどん慣れてきて、スピードもあがってきました!
大人数でわいわいやって何時間もかかった稲刈り。
ずっとかがんでの作業で、結構力もいるので本当に大変な作業でした。
そして自分たちの小さな田んぼから顔をあげて見える、見渡す限りの田んぼ・・・。
昔はこれ全部人間の手でやっとったんやなあ・・・。
昔の人って・・・すごい。

感心している暇もなく、刈り終わった稲を束ねて干します。
これも実はコツがいるのですよ。
稲を巻くのは藁(わら)。
稲を掛けるところは竹。
色々考えてあるんだなぁって思いました。

なにはともあれ私達の約2週間分のお米。
間もなく完成です。
食べるのが楽しみです!

 
2008年10月11日(土) 天響祭レポート


張り出し舞台作成中。


しっかり固定しないと。


照明タワー作成中。


当日、スタッフミーティング


屋台の準備完了!


いかがですか〜?


「大地の鼓動」出演者による「日向」の演奏です。


ゲストの倭、BBBB、NOKKOさんによるアンコールも終了


天響祭
WEB SITE

www.tenkyosai.com

さ〜て、今年で11回目の天響祭の報告で〜す!
1997年から明日香村で行われている和太鼓と音楽の祭典、「まほろば天響祭」。
今年はなんと11回目、そして無事に終了致しました〜!
延べ5000人ものお客さんが明日香村の石舞台公演に大集合、本当に大盛況でした。
ご来場下さったみなさん、ありがとうございました!!!

それにしても、相変わらず天気にはひやひやさせられましたよ・・・。
天響祭の一週間前、PCで週間天気予報を見た私は、11日(天響祭当日)の青い傘マークにビックリ。
その日の前後はきっちり晴れマークなのに、11日のところにだけ「傘マーク」があるのです。
どうにもならないと解っていながら、マウスポインタの矢印で「うりゃうりゃうりゃぁ〜!」とその傘を突いていた私・・・。
3日前になっても、2日前になっても、依然その青い傘マークは消えず、「うう〜む・・・」とみんなで頭をかかえながら、毎日、会場の設営を続けておりました。
そして本番を翌日に迎えた10日夜。
会場の準備は万全。
リハーサルも終わった会場に、静かに雨が降り出したのでした。
次第に強まる雨脚に徹夜で対応するスタッフ。
あちらこちらから吹き込む雨にびしょぬれになりながら、朝を待ちました。

「せめて、開演前に雨が止んでくれたらなぁ」
そんなみんなの願いが通じたのか、朝まで降り続いた雨は少しずつ小雨になって、やんだかな?と思っていると、昼前には太陽の光がピッカーン!!!
ああ、これも私の日頃の行いの賜物?という勘違いもご愛嬌・・・
「やったー!晴れたぜ!!!」と会場に集まったスタッフ200人と共に、準備にラストスパートをかけたのであります。

ぞくぞくと集まってきてくれる観客のみなさんに緊張が高まる中、午後3時、「大地の鼓動」と題してアマチュア太鼓団体のコンサート開幕。
出演してくれた団体は、奈良県の「やまと獅子太鼓」、「TEROSICHORE」、「飛鳥太鼓」、「まほろば太鼓団 魁会」、「聖徳中学校」、「倭太鼓 榛」、「御所太鼓 燿」、「魂源堂太鼓道場」。
滋賀県から「小佐治すいりょう太鼓」、愛知県から「和太鼓 第一旭」、大阪府から「太鼓集団 怒」のみなさんです。

同じ和太鼓と言えど、グループが違えばこんなに雰囲気が違うものなんだなぁと、いつもながら関心します。
天響祭は和太鼓のグループがお互いに刺激を受ける場所。
今年は明日香村の子供達もたくさん参加してくれていて、いい感じでした。
キャラクターの違うグループ、メンバーがひとつになって演奏するアンコールの「日向」の演奏は、本当に聴き応えがありました。

その後、ゲストコンサートには、倭、BBBB(ブラックボトムブラスバンド)と元レベッカのNOKKOさんが出演。
実は、BBBBさんとNOKKOさんは、3年前の天響祭にもゲストで出演して下さいました。
前回は、タイミングが悪くてBBBBさんのコンサートをまったく拝見する事ができなかったのですが、今回はBBBBさんの後に倭の演奏があったので、舞台袖で見せていただくことができました。
いやー、やられましたね・・・。おもろいじゃないですか!盛り上がるじゃないですか!さすが、メンバーが関西人!おみそれ致しました。
メンバーのみなさん、これまた気さくで人あたりのいい人ばかりなんです。
私的には肌が合うというのか、何というのか、もうBBBB最高〜という感じのコンサートでした。

そしてそして、NOKKOさん登場です。
あ〜、あの透き通る歌声・・・!
何もかもが浄化されていくようです。
明日香村の山や川や空や、石舞台の石までもが、NOKKOさんの歌声にじーっと耳を傾けているような気がしました。
人の歌声ってすごいですよね。
和太鼓も同じですが、やっぱり生で聴くのが一番です。
CDやTVで聴くのとはまた違う、振動が直接心に届く感じがしました。

最後の最後に倭とBBBBとNOKKOさんで「崖の上のポニョ」をやりました。
「ポーニョ、ポーニョポニョさかなの子〜。青い海からや〜ってきた〜。ポーニョ、ポーニョポニョふくらんだ〜まんまるおなかの女の子っ」です。
知ってます?宮崎駿ですよ。みなさん、映画見ました?実は偶然にも倭メンバーはツアーから帰って来て映画を見ておりましたので、曲を知っていましたっ!いえ〜い!
これがもう・・・楽しかった。ポニョ、最高!!!

そして、「聖者の行進」もやりました。聖者の行進やって、気分が盛り上がって盛り上がったところでカウントダウン!!!
「10、9、8、・・・・・・・・・0!!!」

ドーーーーーン。

花火です。夜空にピカピカー、ドカーンと打ち上げられる花火。
会場の設営で2日間ほぼ徹夜の倭のメンバーも、目を充血させながらあんぐり口を開けて見とれていました。
疲れもぶっ飛びです。
一体となった会場の雰囲気が夜空に打ち上げられて、天響祭は幕を閉じました。

天響祭は、「大地の鼓動」出演メンバーがスタッフとして会場の設営から舞台準備、屋台の運営も行っています。
なにぶん至らぬ点もあったかと思いますが、本当にたくさんの方にご来場いただき、多くの温かい言葉をかけていただきました。
本当にありがとうございました。

スタッフのみなさんもお疲れ様でした。

これからも天響祭をどうぞよろしくお願いします。

 
2008年10月24日〜29日 ドバイ公演


こちらが会場です。


リハーサルの時間待ちです。


太鼓の準備中。


大太鼓も舞台に上げます。


リハーサル中。


現地スタッフがイレズミを見せてくれました。なんと日本語!


串フルーツをいただきました。


本番、始まりますよ。


なんと、倭の演奏中に演出でものすごい花火が!ドドドドーン!花火の音があまりにもすごすぎて、太鼓の音が・・・聞こえません・・・よね?


片付けでーす。

 

ドバイ公演レポート    玉井 碧

10月24日、ドバイで行われるイベントで演奏するため、「倭」メンバー7名は日本から飛び立った。
帰国予定は5日後の29日。
往復とも機内で過ごすため、ドバイでは3泊4日という短期間のツアーだ。
ドバイに到着する前に私が知っていたドバイ情報は、暑くてとても景気がいい国、ということぐらいだった。
それくらいの情報でドバイへと飛び立った。

香港を経由し、初めてドバイに降り立った時の印象は、ズバリ「暑い」だった。

到着したのは25日の朝5時。こんな時間だというのに、ドバイの空気はすでに暑かった。
正に事前の情報通り。
日本を出発する時は半袖では少し寒いぐらいだったのが、ドバイに降り立った瞬間暑さにやられそうになってしまった。
思わずタンクトップになってしまいたい欲望にかられつつ、この国では宗教上あまり肌を露出してはいけないので、ぐっと我慢した。
なかなか辛い国である。

そして空港で待っているとホテルから出迎えの車がやってきた。その車はとても高そうな車だった。 そして車の中はクーラーがガンガンに効いており、更には到着したホテルのロビーもクーラーがガンガンに効いていた。

外はめちゃくちゃ暑いのに、中はクーラーで寒い。
何と景気のいい国なのだろう・・・とそんなことを思ってしまった。
そんなふうにして私達のドバイでの数日間が始まったのである。

25日は朝早くに到着したが、欠かせないのが朝食前のランニング。
早速ドバイの町へ―ここで私達はドバイの暑さをなめていたことを思い知らされた。
日が明けたドバイの町はすごい暑さだった。太陽がすぐそこにあるとしか思えない暑さだった。
夕方からリハーサルという予定だったのだが、私は朝食後すぐに「倭」スタッフと一緒に会場の下見に行かせて頂いた。
今回のドバイ公演、日本から私達演奏者7名と、オランダからスタッフ2人が参加しているのである。
会場は大学の中庭につくられた特設ステージ。一通り会場を見て回り、無事に太鼓達とも再会を果たし、一度ホテルへ。
その後、再び全員で会場へ向かい、太鼓をカバーから出して舞台上にセット。
続いて大まかなサウンドチェックをし、ドバイでの1日目は無事終了した。

26日、朝から今回のイベントで演奏する曲の練習。
今回はいつもとは違う内容になっている。
「倭」の曲を演奏するだけでなく、映像や音楽に合わせて演奏をすることになっていた。
そして、よくよく話を聞くと、ドバイにとってとても大事な式典で「大統領をはじめ大勢のVIPが結集される」というとんでもないイベントであった。
絶対に失敗は出来ない・・・。
気持ちを新たに練習し、リハーサルへと挑んだ。
映像、音楽に合わせて地元の警察官やラッパ隊のパフォーマンスも挟まれることになっていて何度も何度もリハーサルが行われた。
リハーサルの行われた時間は午後5時から10時。
昼間の灼熱感はなく、涼しい風が吹いていた。

27日、やっと待ちに待った本番当日。
会場入りは午後4時。
まだまだ太陽はギラギラしている。
気合いを入れて会場へと向かった。
会場は昨日のまでの雰囲気とは打って変わり、おそろしく豪華に仕上がっていた。
舞台の前には食事用のテーブルが美しく並べられ、会場の至る所に大きな花が飾られており、入口から会場中央までは赤い絨毯まで敷かれていた。
あわただしい中で再度リハーサルを行う。
スタッフの緊張感も昨日までとは違っていた。
午後6時、衣装に着替えて舞台裏にスタンバイをしていると、どこからともなくヘリコプターの音が聞こえてきた。
はじめはただ通り過ぎるだけだと思っていたのだが、どうやら近くに着陸したようだった。
近くにいたスタッフに聞いてみると、ヘリコプターには大統領が乗っているという事だった。
大統領はヘリコプターを降りて会場に入ってこられた。出迎える時の会場の緊張感がますます私を緊張させた。
そして式典が開会。
来賓の方々のスピーチの後、舞台後ろの壁に用意された大きなスクリーンに映し出される映像と共に、何度もリハーサルで聞いた音楽が聞こえてきた。
我々は舞台に歩み出た。
静かに音楽に太鼓を滑り込ませた。
次第に太鼓の音も気持ちも、ひとつになってゆく。
大がかりな照明、映像、音楽、それに「倭」。
最後には吹き上げる炎の演出と夜空を覆いつくさんばかりの大規模な打ち上げ花火だ。
ドバイの乾いた夜空。
花火の爆音と重なって太鼓の音が轟いた。
全てがフェードアウトする演出で公演は終了し、アンコールの拍手の中、舞台を後にした。

そんなこんなで私達のドバイ公演は無事に終了。
あとで写真を見てその「圧巻」な光景に驚いた・・・。
これは・・・、
まるで大きなパチンコ台のようじゃないか・・・。

パッキング終了は午後11時。
ホテルに帰ってみんなで乾杯。

そして29日、無事に日本へと帰ってきた。

ドバイに比べるともう冬の香りがする日本。
国内での学校公演、里帰り公演、ワークショップと忙しい日々がまたスタートする。
そして来年度からスタートする新プログラムの練習と準備も待っている。
明日香村の村民体育祭も待っている。
忘れてはいけないのが、私達が初めて植えた稲の「脱穀」だ。
休んでいる時間は一瞬たりともない。
ないぞ。