4月1日 イギリス・Truro公演

「イギリスにも桜前線!春到来です」

「エイプリルフール」

April Fool=4月ばか=4月1日にうまくかつがれた人」
一年に一度、人を騙してもいい日。不思議な慣習ですが、一体どういう目的で始まったのでしょうか・・・。 まあ、出所はさておき、なんにでも便乗するのが私達。新人一人をメンバー総がかりで騙しました。

「ここの劇場地下10階まであるらしいで・・・」 「え〜!まじですか?!」

「パトリック(ツアーマネージャー)は実は双子らしいで・・・」 「えっ嘘!」

本当にしょうもない嘘と、そのたんびに驚く声があちらこちらで聞こえた一日でした。

 
4月2日 イギリス・Cardiff公演

「チャームポイントは歯!」

公演はおかげ様で連日満員御礼。

ここイギリスでも和太鼓の人気はすごいのです。日本では一万を超える和太鼓のグループがあるそうですが、イギリスにもたくさんの和太鼓グループがあると聞きました。 「倭」の公演では物販コーナーで販売しているバチを一度に5セットも買ってくださる人がいるそうなのですが、さぞかし練習がハードなのではないでしょうか???。 え〜、ちなみにヨーロッパで販売している倭バチ。おしゃれにキーホルダーとカードが付いていて、お部屋に飾っていただけるようにラッピングされています。

今年のカードの写真は「若き日の・・・」東沙織。明日香村を背景に素振りをしている姿は19歳の時のものです!「倭」歴、今年で5年目、さあ何歳?その笑顔は健在です!

 
4月3日 イギリス・Brecon公演

ウェールズ語と英語、両方が書かれています。

「ウェールズ」

連合王国イギリスを形成する4つの国、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド。今日までの3日間はそのうちの一つ、ウェールズの3都市を訪れています。長い歴史の中で、いくつかの民族・国が連合国として成立してきたということですが、独自の文化は今も受け継がれているようです。ここウェールズ地方でもそのことを感じる機会がありました。初めて見た時はなんだろうと思った町の看板、これはウェールズ語と英語の両方が書かれたものでした。今回のイギリスツアー中、他にもこんな機会に出会えるでしょうか。

 
4月4日 移動日 イギリス・Southend On Sea

伝わるでしょうか。この埋まり具合。

NEW腹筋」

再び戻ってきました、イングランドです。ここは南東に位置するSouthend On Sea。地名に「Sea」という単語が入っているからにはもちろん期待していました。そうです、海に出会える事を。6時間のバス移動を経て着いたその先には、待ってました!海っ!!早速荷物を置いて海へダーッシュ!

???・・・ところが・・・、進めど進めど海にたどりつかない・・・。
なんと干潮だったのですね・・・。潮が引いていて浜から海までが随分距離ができてしまっていたのです。
歩いて行くと、海へと辿りつく前に足が埋まってきました・・・。そこですかさず一人が腹筋開始。続いてみんなも腹筋開始。おー!これは!新しいトレーニングの誕生です。

 
4月5日 イギリス・Southend on seaへ

傾斜の激しい舞台、しっかり声を掛け合って慎重に大太鼓を動かします。

「ピリピリ」

今日は舞台上の空気がいつにもましてピリピリしていました。なぜかというと、今日の舞台は傾斜がとてもきついからです。そして、この劇場では以前、倭始まって以来の出来事があったからです。それは、大太鼓の転倒。あまりに傾斜がきついため、セッティング中、舞台上に台に乗せて置かれていた大太鼓が勝手に動きだして、勢い余って倒れてしまったのでした。緊張してもし足りないくらいの一日でした。しかし、舞台奥から前方にかけて本当に急なくだり坂になっています。作業中のフライトケースや太鼓なども、普通に置くだけだとスーッと下っていくほどです。舞台の上に立つと、感覚がいつもと違います。本当に、慣れるまでは頭がクラクラきたほどです。

ヨーロッパにはよくあるのですが、こういう舞台はもともとバレエなどダンスの公演のために作られたものだとか。踊る足元まできれいに見えるようにということだそうです。

公演前の準備時間、太鼓が落ちないようあらゆる工夫を施しました。そして公演は終了。撤収作業が無事済んだ瞬間、ホ〜ッとひと呼吸のメンバー、クルー一同でした。

 
4月6日 イギリス・Nottingham公演

「大久保哲朗 おなじみの顔」

YAMATO Return

今日の公演地は、Nottingham
先日、ロンドン公演中に往復7時間かけて取材に訪れたあのNottinghamです。(3月27日のレポートをご参照ください)
さて、劇場に入ってまず目に入ったのは楽屋入口に掲示された先日の取材記事でした。紙面に並んだメンバーの大きな口。叫び声が聞こえてきそうでした。
記事の中には「YAMATO Return!」の見出しもあって、2003年以来5年ぶりに戻ってきた「倭」を楽しみに待っていて下さる方がいるかと思うとうれしくなりました。
ミーハーな感じですが、こういう記事に本当にうきうきさせられるんですよ。うきうきわくわく、準備をする時からみんなの動きも軽い感じでいい感じ。本番が楽しみ!

 
4月7日  イギリス・ノッティンガム公演2日目

「魂身の腹筋!」or 「魂身の一発!」

「気合十分?」

年中ツアー生活をしている私達は、24時間いつも一緒に居ます。メンバーから離れて一人になっているのはトイレに入っている時くらい・・・というくらい、四六時中一緒なのです(笑)。
しかーし!そんな私たちが、今日は2組に分かれてちょっとだけ別行動になりました。次に訪れる街での取材演奏があったためなのですが、特筆すべきはノッディンガムに残ったメンバーの練習風景です。まず、取材参加組は10時半にノッティンガムを出発。さて、居残ったメンバー3名はというと、トレーニング&基礎練習という課題だったのですが、いつもよりやけに元気じゃないですか?「倭」伝統の練習メニューである「3分1分」(これは3分間激しく打ち続けて1分間休む、ということをを繰り返す練習で、結構ストイックでハードな、まさに自分に打ち勝つ!為のトレーニング!)をやっている時でさえ、瞳に輝きが宿っていました。日頃うるさい先輩達がいなくなったことで気分を良くしたのでしょう、取材参加メンバーが戻ったころには全身汗びっしょり、汗の水たまりができるほどだったのでした。まあ、理由はどうあれ気合十分の3名。まさに・・・トイレから出てきた時のようなすがすがしさを湛えておりましたのです。

 
4月8日  イギリス・ブライトン公演1日目

「私達のバイブル=じゃりんこチエ(コテコテの関西弁の漫画)」

毎日の公演後、ダメだしの出ない日はありません。
私達の頭の中は常に、「いい舞台をするためには・・・」その事でいっぱいです。でも、「いい舞台」とはどんな舞台なのでしょうか。それこそ本当に難しい問題ですが、とにかくがむしゃらに自分たちの信じる「いい舞台」を目指していくしかありません。自分たちの考える「いい舞台」にとって、私達が大切にしていかねばならないことがいくつかあります。まずは「太鼓がうまくなること!」。あたりまえですよね・・・。これが一番難しい!そして、太鼓の技術面の向上はもちろんのことながら、「倭」の舞台において何より重要なのは、「ひとつである」ということだと思っています。昨日書かせていただいたとおり、まさに言葉の通り24時間一緒に暮らす私達。しかしなかなか「ひとつ」にはなれません。
感覚的にひとつになる為に「会話」が重要だと考えています。

ですからまずは「話し方」。

なぜ「話し方」が舞台につながっていくのか。少し理由があるのです。私達が演奏をする上で大事にしていることのひとつに口唱歌(太鼓のリズムを口で言うこと)があります。口唱歌はそのまま太鼓の音につなります。「ひとつ」の音をつくりあげるための「ひとつ」の口唱歌。普段話す言葉。なまりやイントネーションをひとつにし、口唱歌をひとつにしてゆくのです。
「倭」が暮らす奈良県の言葉、関西弁。「これがほんまにむずかしい・・・」。今日もこいつをマスターすべく、不思議なイントネーションで会話は続いています。

 
4月9日 イギリス・ブライトン公演最終日

 

現在の「心音」プログラムでは、舞台セットに「屏風」を使用しています。アルミフレームに籐製の御簾をはめ込んだ、高さ4mもある特注の屏風です。そんな、倭の舞台に彩りを添える大切な道具達も、「心音」プログラム2年目を迎えて全体的に少しずつ傷みがひどくなってきました。本来、私達と共にツアーをまわっている太鼓の台や舞台セットをメンテナンスするのもメンバーの大事な仕事のひとつ。でも、全英ツアー中は乗り打ち続きで、移動や仕込みに時間がとられる日が多く、あまり補修の時間がとれませんでした。久々に仕込みのない今日は、ひとまず全員でこの「屏風」の張直し作業を行うことに。とにかく大きな屏風。すべての御簾を張りなおすのは想像以上に大変です。
開演に間に合わせねばと焦りつつ、ツアー最終まで共に舞台をやりとげようぞ・・・と、なにやら熱い想いを胸にたぎらせ、黙々と作業にいそしんだのでした。

 
4月10日 イギリス・カンタベリー公演1日目

 

「己を知る」

レポートを読んでくださっている方の中には、太鼓を打っている方もそうでない方もいらっしゃると思います。さて、それでは太鼓を打っていらっしゃる皆様。太鼓に写る自分の姿を見たことってありますか?のっけから変な質問ですみません。実は先日、ある方が太鼓の鼓面は神道の鏡のようではないか、という感想を話されたのです。神社には、ご神体として鏡が置かれているのですが「太鼓がそのように見えた」ということでした。「神道」の教えでは、鏡は人間の心の表象、心が完全に落ち着き、清明であるとき、そこには「神」の姿を見る事ができるとされているそうです。参拝に行き神殿の正面に立った時、鏡に映る己自身の姿を見、そこに何を見るか・・・この参拝という行為は、「己自身を知れ」ということだそうです。雰囲気は理解できますが、まだまだ勉強不足です。奥が深すぎます。しかし、言われてみれば、舞台の正面中央に置かれた大太鼓はご神体のように見えてきます。少なくとも私達にとってこの大太鼓は倭の守り神たる存在です。試しに意識をして大太鼓の前に座らせて頂くと、確かに気持ちの鎮まりを感じました。

出来うる限り魂と肉体を準備し、大太鼓に立ち向かう。そこに映し出される自分の姿。磨かねばなりません。

 
4月11日 イギリス・カンタベリー公演2日目

「どっちが美味しい?!」

「エネルギーの源GET!!」

深夜の移動、早朝からの仕込み、連続乗り打ちの公演。この過酷ツアー生活の大事なポイント、その一つに「食事」があります。私達は本番前には必ずライスクッカー(炊飯器)でお米を炊き、「おにぎり」を作ります。公演中の体力はほとんど完璧に、この「おにぎり」パワーによって支えられているといって過言ではありません。だからこそ、海外でお米を手に入れる事は私達にとって重要ミッションです。大きな都市に行き、運よく日本食材屋さんがあったら即、日本米を買いだめ。他に、ヨーロッパでは「Milk rice」「Pudding rice」という比較的ぷっくらした日本米の形に近い(多分お菓子用の)お米があり、それを購入しています。それでも、いくら買い込んでもメンバー10人分毎日の消費量となるとまったく追いつかなくてたいへんです。そうそう、今日は珍しく韓国米が手に入りました。他のお米との食べ比べが楽しみです!

 
4月12日 イギリス・カンタベリー公演3日目

「紐を緩めて、リラックス」

公演終了、撤収作業も無事終え、ほ〜っとひと呼吸。
毎日夢中で走り抜けていましたが、ようやく明日が移動のみの日で、その次の日はお休み。振り返ると今日まで8日間連続公演という、超ハードスケジュールでした。このスケジュールを乗り越えたのは私達ドラマーだけではありません。連日の公演中、たくさんの音色を響かせてくれた太鼓たちも多分ぐったり・・・。木と皮から出来ている太鼓はお天気に敏感で、湿度や温度がすぐに音に影響するような、とても繊細な生き物。そんな太鼓もここらで一息です。オフ明けはまた連日乗り打ち公演が待っています!それに備えて2日間はツアートレーラーの中でおやすみです・・・。

 
4月13日   移動日 アバディーンへ

「再会!ルバーブ!」

COOK!」

今日は久しぶりの飛行機移動、イングランドからスコットランドに入りました。
「倭」がこの都市を訪れるのは今回が4回目なのですが、前回の2003年UKツアーにも参加していた玉井碧、大久保哲朗、川内智子の3人が、町のスーパーで何やらえらく盛り上がっていました。

「ここって、もしかしてCOOKのとこちゃう?」

「そーや!COOKのとこや!?」
「うっわー!COOKのとこか!!」
なぜかすごい盛り上がり・・・・・・。

COOKのとこ?」・・・・。
きょとんとしている他のメンバーに、3人はいきさつを話してくれました。

3人の話は5年前に遡ります。今と変わらず自炊をモットーとしていたメンバーは、このスーパーに食材を買いにきたそうです。その時、メンバーの一人が「Rhubarb」と書かれた見慣れない食材を発見。「これは果物か?野菜か?」・・・めくるめく疑問。・・・解決するには体当たり。ということでその「ルバーブ」というものをとりあえず購入したのだそうです。

まずはスーパーを出るなりその不思議な食材をバリボリ食べ始めたメンバー。わからんかったらまずは食べる。倭、なんでもとにかく体当たりでやってみます。スコットランドのバス停。ベンチに並んで「ルバーブ」をかじる日本の人々。

さて、味はというと、なんともすごい酸味で、そのままではどうにも食べられそうにない。「こりゃあなんなのだ???なになのだいったい???×○□▽・・・???」と話していると、ふと目の前に停まったバスの中から強烈な視線を感じたそうです。
メンバー一同「ルバーブ」を口にくわえたまま、ふいにそのバスの方に目をやると、そこには窓ガラスの向こうでおお慌てで手を振る一人のおばさんの姿が・・・。ほぼ完全に取り乱した感じでなにやら叫んでいるおばさん。しかし、その必死さとは裏腹に、バスの騒音と窓ガラスのせいでなんにも聞こえない。慌てるおばさんのゼスチャーゲーム。「はー?なんですかー?」と、これまた間抜けな雰囲気の面々に、尚も必死の形相のおばさんはそれでも必死で何かを伝えようとされていたのだそうです。「何、何?なんて言っているの?ん〜わから・・・ん・・・。」制限時間一杯。ああ、バスは無情にもゆっくりと走り出しました・・・。走り去ろうとする窓を追いかけるメンバーの視線。そして、バスがスピードを上げようかというその瞬間、おばさん、何かを思いついた。
その手がバスの窓ガラスの上を動きました。
「C」
C?
「O」
O?」
「O」
「またOやな?」
「K」
Kか?」
「ん?COOK?ん?クック?料理?おー!もしかして料理しろってことかー!おー!COOK、COOK−!」とおばさんに叫んだメンバー一同。「ウンウン」と何度もうなずくおばさんのうれしそうな笑顔。

「COOK、COOK!」

「YES、YES!」・・・ それは、ほんの一瞬間の出来事だったそうです。スコットランドの街角。「COOK」という言葉を介してひとつになったメンバーとおばさん。妙な連帯感と達成感が身体をつつんだそうです。そして、礼を言う間もなく、あっという間にバスは遠ざかっていったのだそうです。

後になってよく考えると、おばさんはバスの中からこちらにわかるように反対向きにローマ字を書いてくれていたそうです。とても気転のきくおばさん。ということで、この町のスーパーで、今でもそのおばさんの様子が目に浮かぶ、と盛り上がる3人だったのでした。

 
4月14日   スコットランド・アバディーン DAY OFF

「突撃。」

「海―」

DAY OFF!さぁ何する!?
ということで、海ー!またか、と思われてしまいそうですが、そうです、またまたこれ、海なのです。倭、「水」を見たら飛び込まずにはいられない。「水あらば飛び込め。」その精神で、ツアー先で訪れる世界中の海・湖・池・川・水たまりに至るまで、制覇して参りました「倭」でございます。今日のターゲットは、スコットランド・アバディーンの荒海。ちなみにお天気はというと、写真をご覧ください。一見晴れているようですが、「氷」が降って来ましたー!4月も半ばなのに・・・。

というわけで、寒中水泳。もうこの習慣は、ほぼ根性試しになりつつあるなと思う今日この頃でした。

 
4月15日   スコットランド・アバディーン公演

「センターに写っているのがドライバーのステフ」

「フィニッシュ!」

公演終了後、そこにはもう一つの舞台が待っています。トレーラーのドライバーが指揮を執る「撤収作業」です。
終演間もなく、太鼓は厳重にパッキングされ、照明・音響機材やサブステージが次々に解体されていきます。今日の公演を彩った全ての機材が、幅2.5Mメートル、高さ3メートル、奥行14メートルの「YAMATO」トレーラーで眠りにつきます。クルーの手により、まるでパズルのように隙間なくきっちりとはめ込まれていくフライトケース。動きに少しの無駄もないその光景は、まるで映画の1シーンのようです。

すべての物が運び込まれたトレーラー。最後は扉までの隙間わずか数センチ。もちろん下から上までギッシリ。少しの狂いも許されないこの撤収作業、毎回最短撤収時間記録を狙って行われているそうです。
今日もトレーラーの扉は無事閉まりました。今から真夜中の道を8時間走り続け、次の街へと向かいます。

 
4月16日   イギリス・サルフォード公演

「夜明けのフライト」

「今は何日のいつ?」

今日の私達の24時間をご紹介します。昨日アバディーンでの公演・撤収を終えホテルに戻ったのは日が変わった16日午前1時半。ホテル到着後3時間でチェックアウトをし、午前5時に出発。まだ外は暗い中、向った先はマンチェスター空港。移動の為の超早朝フライトです。短いフライトの後はすぐにバス移動。そのまま劇場に直行し、午前10時搬入開始。準備が着々と進められて、公演、そして撤収。それからそれからまたまた深夜のバス移動。ホテルにチェックイン。ふと時計を見ると午前1時半でした。
アバディーン、サルフォード、ストックオントレントと24時間で3都市をかけめぐっていました。朝に飛行機に乗った記憶などは全くなくなっている私達でした。

 
4月17日   イギリス・ストック オン トレント公演

「シャウト中の門貴宏」

「集中練習!」

一昨日の寝不足は昨晩の快眠で解消!さぁ、今日も気合十分、乗り打ち公演です。その日の内に搬入し、夜には公演というスケジュールの乗り打ち公演は、とにかく時間との闘いです。大急ぎで準備を済ませ練習練習!ぼっーとしている暇はありません。少ない時間で上達を目指します!

 
4月18日  移動日 イギリス・ハイウィッカムへ

「EU最速コースター・先頭は増井隆興と東沙織」

「ビックリ企画!」

今日は移動日。途中で昼食休憩の為にバスが止まりました。「レストランまでちょっと歩かないといけないので暖かくして行くように」と、なんだかいつもと様子が違います。

・・・ん?ここどこ!?なんと着いた所は遊園地!そう、なんとビックリ企画が用意されていたのです。そこはヨーロッパでもすごいジェットコースターがたくさんあることで有名な遊園地でした。お昼ごはんが一転、絶叫マシーンコースです。思いがけない展開に、一同大喜び!大物コースターを駆け足で回り、今日は練習とは違うシャウトが響き渡りました。

 
4月19日 イギリス・ハイウィッカム公演

「毎日カレーがいいー」

【どちらが一番?玉井碧版】

No.1!」

玉井碧、彼こそは「倭」の中でNo.1のカレー好きだと断言できます。カレーを食べる事も好きですが、作る事も好き。そしてそんな彼の作るカレーは絶品です!その隠し味は数知れず、中には知らされずに食べた方がいいというものもあるらしいのですが・・・。
調理アシスタントになった人だけが、その秘密を垣間見る事が出来るというわけです。彼の美味しいカレーを食べたいと願うもののなかなか自炊をする機会の取れないUKツアー期間、私達の夕食でブームになっているのが「インドカレー」。ツアーでは中華の出前を頂く事が多いのですが、ここイギリスではインドカレー屋が多くそしてそれがとても美味しいのです。
今日は「Extremely hot」という辛さに挑戦。これはその名の通り、「激辛!!!」まだ食べていないのに、フタを開けただけでも辛さが伝わってきました。一口食べてびっくり!このカレーは本当にすごかった!
みんなが「辛いー」大絶叫する中、「ウン。奥が深い辛さや。」と勢いよく食べる玉井碧。さすがNo.1、誰も彼にはかないません〜。

 

「「食」とは闘いだ!」

【どちらが一番?大久保哲朗版】

No.1!」

大久保哲朗、彼は「倭」の中でNo.1の新陳代謝率を持っていると断言できます。練習時の汗の量も、ものすごいものがありますが、更に上をいくのが食事中に吹き出す汗。辛いものを食べると、半端ではない量の汗が噴出してきます。初めて見た方は絶対に驚くと思います。お寿司のガリでも、汗が出るくらいですから・・・。
最近私達の夕食でブームになっているインドカリーの出前。今日は「Extremely hot」という辛さに挑戦!これはその名の通りの激辛!まだ食べていないのに、フタを開けただけでも辛さが伝わってきました。さて、それを食べる大久保哲朗がすごかった・・・。体中の水分全部出す気ですか?!という程、ウェットな彼でした。

 
4月20日   イギリス・ワーウィック公演

「ブルの世界へようこそ」

「ブルブル」

ヨーロッパの超強力栄養剤「Red Bull」。
オーストリア生まれのこのドリンク剤、以前からウェブレポートでもご紹介しています通り「倭」のメンバーがいつもお世話になっているものです。最近では日本のコンビニでも見かけるようになっているので、ご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。これを飲むと体がポッポと熱くなってきて、気分は高揚し、夜は眠れなくなるという人もいるほどです。メンバーから「ブル、いっとけ!」と言われるのは「元気ないぞ!」と言われているのと同議語?
ほぼ私達のツアーの友となっているレッドブル。今日はここロンドンで初めての「コーラ」味を見つけました!もちろん即購入、さてそのお味は・・・。コーラ飴のような甘さで飲みやすい。この味、いつか日本でも販売されるのでしょうか!?

 
4月21日   イギリス・フル公演

「基本の口唱歌(リズムを口で合わせる事)から!」

TV出演決定!」

突然ですが、皆様にご報告です。
明日、「倭」はヨーロッパでは知らない人はいないというTV局、BBCの音楽番組に出演させて頂く事になりました。

2年前は、ヨーロッパ全土で2000万人の視聴者を持つドイツの超有名番組「Wetten Dass..?」に、そして昨年はドイツ国内で100万人の方が見ているという音楽番組「VERSTEHEN SIE SPASS?」に出演させて頂きました。今回も「倭」専用のセットが作られ、「輩」と「楽打」を演奏させて頂けるとのこと!「Wetten Dass..?」ではトム・クルーズ氏と共演。それがきっかけで、映画のプロモーションで来日されたトム氏の応援演奏に駆けつけたという事もありました。明日も素敵な縁が待っているかもしれません。楽しみです。まずはすごい演奏をすること!「倭」の映像がイギリス全土に流れます。準備に抜かりはないか!今から緊張が走ります。今日も練習に熱が入る私達です。

 
4月22日   イギリス・ロンドン BBCスタジオ

WAS NOT WAS)のメンバーの方と!」

「やってきました!BBC!」

昨日のレポートでお伝えしました通り、今日はイギリスBBC TV 出演本番です。今回「倭」は BBC の中でも超有名!な「Later With Jools Holland」 という番組に出演させて頂きました。広いスタジオセットの中、「倭」の大太鼓は、一際目の惹く存在になっていたようです。司会者の方をはじめ、他のアーティストの方々も代わる代わる「大太鼓」に近付いては写真を撮られていました。この光景を目の当たりにして、『私達は「和太鼓」の魅力を伝える重要な役割も担っているんやなあ・・・』と、自然、緊張感が高まりました。

TV出演といえば、繰り返し行われるリハーサル、長い待ち時間、があります。今日も10時にスタジオに入り、2曲の演奏の本番開始は夜の8時30分と10時。きました「倭」の番!ここぞとばかりに、温めていたエネルギーをぶつけさせて頂きました。とにかく今日はメンバー一同緊張しっぱなし。刺激をたくさん頂いた貴重な一日となりました。

 
4月23日   イギリス・移動日 ロンドンからノーザンプトンへ

ぶらぶら〜っとしてます。

「ブラブラ」

「ブラブラと・・・」
昨日の緊張感張り詰めたTV収録の一日を終え、今日はロンドンからバスで2時間北上。ノーザンプトンという街にやってきました。イギリスのこの季節にはめずらしく、快晴です。久しぶりの日光を浴び気分爽快!昼食後には近くのマーケットでブラブラ。何を買うという事もなく、ただブラブラ。つかの間のリラックスタイムでした。

 
4月24日   イギリス・ノーザンプトン公演

 

「ラスト深夜バス」

今日も乗り打ち公演(その日の内に搬入・公演・撤収をすること)が無事終了、搬出の後は深夜のバス移動です。劇場で夕食を頂き、シャワーを済ませているので、後は寝るだけ!バスの揺れも、シートの具合も公演後の私達には関係ありません。乗り込んだ1分後には消灯、YAMATOのベンチコートにすっぽりとくるまりしばらくすると、どこからともなく寝息が立ち始めます。そして気が付けば次のホテル。この深夜0時に出発する夜のバス移動も今夜がラスト。UKツアーもゴールが見えてきましたよ〜。残すところ2都市、2公演です。

 
4月25日   イギリス・ノーリッジ公演

「真剣勝負!」

「訪問」

今日はここノーリッジで太鼓をしているという方が3名、見学にいらっしゃいました。いつもの見学者とは様子が違います。打ってみたいというのではなく、しきりに太鼓の構造について質問されるのです。それもそのはず、今、桶胴太鼓を作る計画を立てているそうです!既に宮太鼓は製作経験済みだとか。私達は太鼓の台などは自分たちの手で製作するのですが、太鼓そのものは、すべて職人さんの手によって作られたものを使わせて頂いています。その中でも私たちの知る限りのことを伝えさせて頂きました。ものすごく熱心に太鼓や台の採寸をされ、ノートにびっちり書き込まれています。こんなに和太鼓に興味をもっておられる方にお会いできると、こちらも嬉しくなります。私達も負けていられません!

 
4月26日   移動日 ノーリッジからバクストンへ

インド料理店!

「旗」

UKツアーもラストスパート!
全ての行動に「最後の・・・」がついてきました。移動も今日が最後です。ノーリッジからバスで4時間、335キロメートルの旅です。窓から見える景色は、カントリー調の家や石造りの塀、大草原の羊の群れ達等、緑溢れる豊かな自然が広がっています。そして至る所で見られるイングランドの国旗と、連合王国の国旗「ユニオンジャック」。この連合王国イギリスは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国から形成されているという事は、以前レポートでも触れさせて頂きました。「ユニオンジャック」は日本のみなさんも良くご存知の国旗ではないでしょうか。さて、この「ユニオンジャック」は、イングランド、スコットランド、北アイルランドの3国の旗が組み合わされて誕生したそうです。もう一つの形成国ウェールズは、この旗が誕生する前に既にイングランドに併合されていた為、その国旗はユニオンジャックには反映されていないそうです。ウェールズ、スコットランドでもイングランドと同様に、このユニオンジャックの他に各国独自の国旗、両方が掲げられていました。この両方の国旗を掲げている所にも、各国の自国に対する誇りを感じさせられます。

いうなれば「グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国ツアー」の最終公演地バクストンに到着した今夜、「倭」ドラマーとクルーみんなで一緒に夕食を頂きました。日本人10名と、なんせ体の大きいオランダ人6名、一見するとすごい雰囲気の総勢16名です。明日の最終公演後は、明朝5時に出発。恐らくドタバタでゆっくりと挨拶をする暇もないでしょう。2008年ツアーの中締め、この3ヶ月あまりの思い出や反省点、夏に再開するツアーのことなど話は弾みました。さぁ、いよいよ明日はUKツアー、そしてヨーロッパツアー第1期の最終公演です。明日もこのみんなで最高の公演をお届けしたいです!

 
4月27日 イギリス・バクストン公演

「絶対ぶつけるな!」

「共同作業」

今日がUKツアー最後の公演です。最後の最後までハプニング!なんと劇場の搬入口リフトが狭く、4尺の大太鼓が入らないのです。いつもは専用の台車の上に大太鼓を横にして固定し移動させているのですが、今回はまず縦置きにして入れてみます。どうにかこうにか、なんとかギリギリ入ったと思ったら、今度はリフトから出るところが微妙に狭くなっていて出すことができません。クルー、ドラマー共に「あーでもない、こーでもない」と思考錯誤。結局、1時間近くの時間をかけなんとか搬入することができました・・・。

「倭クルー&ドラマーコンビ」に不可能はない!今回のUKツアーで更に対応能力がつき、たくましくなったような気がします。

 
4月28日 日本へのフライト

「お風呂に入ってすっきり!夕方の魂源堂にて」

「間もなく・・・」

最終公演を無事終了し、ほっと一息・・・はまだ早い!
深夜にホテルに戻った私たちはせっせと荷造り。そしてほんのわずかの睡眠。そして朝5時にはホテルを後に空港へ〜。
そうです、おまちかね、日本へのフライトです。イギリス、マンチェスター空港からパリを経由し日本へ!
飛行機の中では、もちろんみんな熟睡・・・。
となりを見れば心地良さそうな寝顔・・・。
日本の夢でも見ているのでしょうか・・・。

-  帰国 -

「ただいまー!」

帰ってきました。私達の本拠地「魂源堂」に到着です。私達を迎えてくれたのは、順調に育っている欅(けやき)の木と、大空を泳ぐこいのぼり。日本の原点、明日香村の風景。日本を感じるにはまさにうってつけの景色に、とてもとてもなごみます。

思い返せば1月15日。フランスはパリで初日を迎えた2008 EU ツアーは今日までに8ヶ国、30都市、公演回数78回にのぼります。パリでは大好評の記事が連日掲載され、又、イギリスでは国営放送 BCCのTV番組にも出演させて頂きました。その経験は、必ずや私達の血と骨になっているはずです。とりあえず、ここで一旦日本に帰国。次のツアー再開は8月です。さぁ、それまでの期間は何が待ち受けているでしょう・・・。楽しみはつきませんが、とりあえず・・・お約束の温泉!「あすかの湯」、行って来ます!