12月1日

客席の一番上から見た舞台。

「歴史」

ここボストンは音楽の町。4年前、2年前にも訪れています。その時は、バークリー音楽大学の劇場で、舞台も特別構成だった記憶があります。変わって今回の劇場は、1800年代に建てられた劇場。装飾が豪華絢爛で、ゴージャスな雰囲気があります。昔はここでどんな音楽が奏でられていたのでしょう。どんなお客さんが、どんな服装で座っていたのでしょう。今日は日本人の和太鼓グループ「倭」が太鼓を打ちにやってきました。この音、200年前にも届けー!

 
12月2日

4尺の大太鼓。1人では動かせません。いつも4人がかりです。

「久しぶり」

やって来ました、2回公演!久しぶりのマチネです!マチネ公演は昼間に行われる為、朝から準備に大忙し。少しでも練習時間を確保することに全力を注ぎます。その勢いで臨んだマチネ、テンションは絶好調で終了!休む間なんてありません。即衣装を脱ぎ、ジャージを着たら次の公演の準備です!舞台転換、舞台清掃、太鼓のセッティング、袖中の整理、腹ごしらえ・・・とにかく急がねば間に合いません!もうすぐ本番だー!!

 
12月3日

どれにしようか迷います!

「パン祭り!」

もーのすごい幸せな光景。目の前にあるのは、パン屋さん。ずらりと並んだパン、パン、パン。ピザ、ピザ、ピザ・・・。プロデューサー、ルフトさんのお嬢さんはなんとパン屋さん。そのお店からの差し入れです。素材に徹底的にこだわっているというそのお店は、パンもさることながら、そのサンドイッチ、ピザに使われている野菜、オリーブ、オイル、全てが一味違います。ドライトマト、香草入りサンドイッチは、今まで食べたことがない位の絶妙ハーモニー!脱帽!

 
12月4日

獅子舞。中に入っているのは増井隆興と土肥舞子です。

「太鼓の輪」

今日は、かなりのハードスケジュール。午前中に学校公演を2回→撤収→バス移動→次の公演の仕込み。ですが、疲れが吹き飛ぶ出会いがありました。バーリントン太鼓の方との交流会です。仕込みの前に、彼らの練習場を訪れました。結成して既に20年以上、平均年齢は40歳、太鼓経験は2年〜20年。皆さんお仕事を抱えながら、太鼓を打つべく集まっているそうです。一曲演奏してくださったのですが、もうなんというか、「あぁ〜太鼓が好きなんだな〜」と感じずにはいられませんでした。周りを見渡しても工夫を凝らした練習用タイヤ、太鼓、台、すべてに愛が溢れています。疲れを忘れるどころか、逆にエネルギーを頂いた気分です。

 
12月5日

負けへんぞ!

「烈火」

学校公演のプログラムに「烈火」があります。上手側対下手側で太鼓対決をする曲です。そして演奏するのは、増井隆興と日高元。このコンビは今回のUSAツアーで誕生しました。全くキャラクターの違うこの2人の「烈火」、さぁどんな「烈火」になるのでしょうか。

 
12月6日

クリスマスツリー!!

「ただいまNY」

約一ヶ月ぶりにNYに帰って来ました!前回はここよりちょっと東に下りた町でDAY OFF。さて、あれから何が変化したでしょう。まずは、季節が変わっています。あの時は紅葉の秋。今はもうすっかり冬の寒さ、街もクリスマス仕様です。後は、メンバーの髪の毛が伸び放題になってきていることでしょうか。8月の一時帰国の時に切って以来なので、4ヶ月以上経過しています。はやく切りたい!残す公演回数は4回!日本帰国まで5日!!カウントダウンが始まりましたっ!!

 
12月7日

見よ!このテーブル!!

「最高!」

お〜つかれさまでしたぁっ!NY公演終了!!同時にすぐさまパッキング開始!!なんかいつもより、数段皆の動きが早い!?それもそのはず!今日は公演終了後にNYで韓国ですから!そうです、マンハッタンのコリアンタウンで焼き肉です。マンハッタン34丁目に到着したのは深夜の0時。エンパイヤステートビルの角をまわるとそこはもう韓国です。我々は目的のレストランに直行!倭行きつけ!韓国料理屋!24時間営業ってとこがさすがアジア!ひっきりなしに賑わう店内、飛び交う声、次々出てくる辛い料理!熱気ムンムン!あ“―――もう最高!!伝わるでしょうか。私達の喜び!本当に本当に本当に幸せ!もーー明日も頑張らせてくださいっ!!

 
12月8日

四尺の大太鼓をバミる向井大樹

「ラスト〜」

USAツアー最終日に近づき、全ての事に「ラスト」という言葉が付き始めました。今日は「ラストシティ」で「ラストバミリ」。最後のバミリに感傷的になっている暇はない!今日も勢い出していきますよ!最後の劇場は、高校の中にあるホールです。本公演、学校公演、ともに残り1回です!

 
12月9日

コレコレ!たまんない!!

「念願かなって」

2003年11月20日、2005年11月17日のレポートをご覧ください。「倭」USAツアー、暗黙の楽しみの一つになりつつある、マイン州Portlandの「ロブスター」(ツアーの目的は食うことだ)。今年もツアースケジュールを手にし、一番先に確認してしまったのは、訪問都市にPortlandが入っているか否か!「・・・ガーン・・・。な・・・い・・・」あの時のショックといったら、もう・・・。「がっくり」という気持ちを心底かみしめました。潔く諦め、すっかり忘れかけていた所にドーーーーーーーーーン!!天は我等を見捨ててはいなかった!そう、今日訪れている都市マイン州RockPortは、Portlandと同じ海岸線の北に位置していたのです。地図上ではすぐ近く。今日は一足早く、スタッフとツアーの打ち上げです。そこにきたのがぁ!ロブスターだー!
なんともにくい登場でした。皆さん、アメリカに訪れたら是非、マイン州のロブスターを!安くてうまくてお勧めです!!

 
12月10日

ポツ〜ン・・・

「終了!!」

遂に終了しました。2007USAツアー!!ヨーロッパツアーから日本経由でメキシコから始まったツアー。アメリカ、カナダを時には飛行機、時には電車、時にはレンタカー、そしてツアーバスで回りに回りました。走りに走りました。76日間35都市57公演!劇場スタッフの方々をはじめ、関係者の皆様、大変お世話になりました!そしてUSA「倭」クルーの皆様、本当にお疲れ様でした!コンサートを用意してくださる方がいて、観に来てくださるお客様がいて、舞台を支えてくれるスタッフがいて、一緒に演奏する仲間がいて、今はヨーロッパで演奏しているメンバー達、日本にいる魂源堂のみんな、そして応援して下さっている皆様、全ての方々に、心より感謝の気持ちで一杯です。

ありがとうございました!

・・・さて、公演を中心とした『ツアー』という日々、その日々は決して穏やかではありませんでした。ツアーレポートをご覧のみなさんはおわかりかと思いますが、ほんとうに毎日、事件、ハプニングだらけでした。
しかーし、ゆっくり振り返っている場合ではありません!実は今も問題発生中なのです。最終公演を終え、パッキング終了が夕方5時。このまま積み込んでボストンへ4時間移動・・・となるはずでした。しかし、日本へ輸送する太鼓用コンテナが約束の時間になっても来ないのです。待てども待てども現れません!明日の帰国を控え、私達は今からボストンへ移動しなければなりません。やむを得ず、大久保哲朗と日高元はここに残り、コンテナを待つことに・・・。他のメンバーは一足先にボストンへ向いました。これを書いている現在、夜の10時。私達はボストンに到着。大久保哲朗と日高元はいまだ劇場。コンテナも未到着。明日は朝の6時に空港へ出発です。2人がいるRock portからボストンまでは4時間かかります!間に合うか!?最後まで何かが起きるぞ「倭」!

(結局、トレーラーが来たのは夜中でした。2人がボストンに着いたのは明け方・・・。そのまま飛行機で日本へ向かったのでした)

 
12月11日

みなさん、ありがとう!!

「深謝!無事帰国!」

まだ夜が明けきらぬ朝6時前。集合した皆の中には大久保哲朗と日高元、2人の姿が!間に合いました!!(これを、間に合ったというのか?)
昨日の夜中にコンテナがやっと到着。それから急いで太鼓を積み込み、レンタカーでボストンへ。着いたのはついさっき、4時を回っていました。ギリギリセーフ!何はともあれ、無事全員帰国することができました!2007年、「倭」ワールドツアーの終了で〜す。

今年もツアーレポートをご覧頂き、ありがとうございました。2008年はフランス・パリからスタート!「倭」珍道中!ご期待あれ!!